ジャズセッション#7が終了しました

ジャズセッション#7が終了しました。

今回はジャズはもちろんのこと、ファンク、ポップス、ブルース、サンバの曲なども演奏しました。いつもはギターからアンプに直接つないでクリーントーンで演奏していますが、今回は色んな楽曲を演奏することを想定していたのでエフェクターを持参しました。

今回のセッションで気がついたことを忘れないうちに書いてみようかと思います。


サウンドメイキングについて  

マルチエフェクターを持参してきた参加者の方ですが、みんなで音出ししたとたんにギターの音が埋もれてしまいました。

これ、実はよくあることなのですよね。自宅で作った音をスタジオで出すと思うような結果が出ないことがよくあります。

自宅でマルチエフェクターの音作りをする場合、モニタースピーカー、ヘッドホン、小さめのギターアンプのいずれかで鳴らすかと思います。それらの環境でベストなサウンドを作ったとしても、スタジオにおいてある大きなアンプ(JC120やマーシャルなど)で鳴らすと音質が変わってしまうのですよね。

近年のマルチエフェクターにはそれを考慮して、アウトプットのモードを切り替えることができる機種が増えてきました。適切なモードに切り替えることによって解決することもあるのでぜひ試してみてください。

スタジオにある大きなアンプにつなげる場合は、ギターのプリアンプ(いわゆるインプット)につなげるのか、リターン端子(プリアンプをスルー)につなげるのかという選択肢もあります。例えばマルチエフェクター側でアンプ(キャビネット)シミュレーターを選択しているのにアンプのプリアンプを通過してしまっては変なことになってしまいますよね(変にならない場合もありますが)まずはアンプシミュレーターやキャビネットシミュレーターをオン・オフしてみてどの設定がベストか試してみることをおすすめします。

ちなみに道祖尾は、マルチエフェクター側でアンプシミュレーターとキャビネットシミュレーターを使用した上でJC120のリターン端子に挿しています。JC120のパワーアンプが結構こもったサウンドがするので、アンプシミュレーター側で少しトレブルを調整しています。でもJC120自体が味付けがあまりないアンプなので普通にインプット挿しすることもあります。状況に合わせて挿す場所を変える感じです。

あと自宅で音作りすると、歪みすぎていたり、リバーブがかかりすぎていたり、Lowが出すぎたりする傾向があります。音抜けが悪くなりがちなので適宜調整しましょう。ギター側のピックアップのセレクトも大事ですね。ネックポジション、ミドルポジション、ブリッジポジション、ハーフトーンなど、曲調や状況に合わせてセレクトできるように色々と試してみましょう。

いずれにしても、一度スタジオに入ってアンプで大音量で鳴らすことを前提に音作りしてみることをおすすめします。

音量について

音量のコントロールが状況に応じてうまくできていないような気がします。

例えばリードギター(テーマやアドリブを弾くとき)の時とバッキングの時の音量って本来は違うと思うのですよね。リードギターを弾く時の音量のままでバッキングをしてしまっては音量が大きすぎてソリストの演奏を損ねてしまうこともあります。

それを察知して咄嗟にボリュームを落とすことができれば良いのですが、自分の演奏で精一杯だと気がつかなかったり、気がついているもののどうすることもできなかったりするのですよね。あとそもそもアンプの音量が足りなかったり(または大きすぎたり)する場合もあります。

こればかりは、技量はもちろんのこと慣れも必要です。セッションを重ねることで身についていくスキルなので、このことを念頭に経験を重ねていただけたらと思います。

バッキングについて

テーマとアドリブはまずまずできているのに、伴奏に回った途端にロストしたり、ワンパターンになったしまったり、曲調(リズム、ボイシング、音域など)に合わないバッキングになってしまったりします。

完コピ(いわゆるスコアどおり)を目的としたバンド練習なら良いのですが、このようなジャムセッションにおいては、キーとコード進行はある程度決まっていても、誰がどのような演奏をするのかは始まってみないとなんとも言えません。

ジャムセッションは生き物です。例えば16分のカッティングで演奏するにも、ベースやドラムがどのような演奏をしているのかをよく聴き、適切なリズムでカッティングをしたいものです。リズムをデザインする感覚ですね。例えば、すごくかっこいいカッティングのフレーズやパターンを弾いても、ベースとドラムのリズムに合ってなかったらあまり良い結果を得られないかと思います。逆にベースとドラムがギターに合わせて変化してくれたら嬉しいですけどね。

こういうセンスや技術はどうやって会得したら良いのでしょうか?答えはひとつ。音源をよく聴くということです。16分のカッティングならば、カッティングの名手が参加している音源をぜひ聴いてください。ちなみに道祖尾がカッティングで影響を受けたギタリストは、Ray Parker, Jr、Paul Jackson, Jr. 、’Wah Wah’ Watson、布袋寅泰、Nile Rodgers、Bluey、Al McKay…きりがないのでこの辺にしておきますが、彼らのバッキングから学ぶことはとてもありましたので、ぜひ聴いてみてください。

イントロとエンディングについて

これはギタリストあるあるだと思いますが苦手な方が多いかと思います。僕も若い頃は「それではギターさんイントロお願いしまーす」と振られてテンパった記憶があります。

これも先程のバッキングと同じで、音源から学ぶのが一番良いです。音源によってはいきなり始まったり(レコーディング時はクリックがなっているはず)、フェードアウトする音源も多いかと思うので、その場合はライブ盤とかライブ映像で確認するのが良いですね。

いずれにしても色んな音源を聴き比べ色んなパターンのイントロやエンディングを演奏できるように練習しておきましょう。


まだまだ色々と出てきそうですが、大きく気になったのは以上の4つです。最後にセッションの様子を貼っていきます。みなさんご参加いただきありがとうございましたー!


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