ギタリストのための音楽理論講座が終了しました

ギタリストのための音楽理論講座が終了いたしました。
さて、ギタリストが音楽理論を学ぶことによって得られるメリットとは何でしょうか?
本講座では5つの項目でまとめてみました。
1.コードの理解が深まる
コードを形だけではなく、音程や音名でも覚えることによって、同じコードでも様々な押さえ方やポジションで演奏ができるようになります。
2.即興(アドリブ)が理論的にできるようになる
スケールやモードの理論を知ると、コード進行に対して適切なスケールを選び、狙って「美味しい音」を弾けるようになります。
3.耳コピや分析が速く・正確になる
理論を知っていると、「このフレーズは○○のスケール上だな」「このコード進行はIIm7–V7–Iの定番だ」と気づきやすくなり、コピーや理解がスムーズに。
4.作曲や編曲の引き出しが増える
和声進行、転調、代理コードなどの理論を知ると、自分の曲作りに説得力やバリエーションが加わります。ただ「カッコいいから」ではなく、「なぜカッコいいのか」「どんな効果を狙っているのか」が分かるようになります。
5.他の楽器奏者とのコミュニケーションが円滑になる
音楽理論を共有言語として使えると、ピアノ・ベース・管楽器・ドラムとのやりとりがスムーズになります。
1回の講座で、すべての内容を一度に網羅するのは難しいため、参加者のみなさまの音楽理論の理解度を確認しながら、柔軟に進めていきました。
今回は、以下のような基本的な内容から始めました。
1. 音名の呼び方(英語、イタリア語、日本語など)
2. 音部記号の意味(ト音記号とヘ音記号)
3. シャープ(♯)とフラット(♭)の役割
4. 全音と半音の違い
5. メジャースケールの仕組み(全・全・半・全・全・全・半)
これらは音楽理論を学ぶ上での大切な“土台”となる部分です。たとえるなら、数学でいう「足し算・引き算」のようなもので、この基本がしっかり身についていないと、これから学ぶ「音程」「和音」「調性」などの内容も曖昧になってしまいます。
でも、逆に言えば――
この基本をしっかり押さえることで、その先の音楽の世界が一気に広がります!
「なるほど、こういう仕組みだったのか」と、楽譜を見る目も、演奏する感覚も、どんどん変わってくるはずです。
今回の講座が、その第一歩になっていれば嬉しいです。
今後も、このような講座を定期的に行っていきますので、ご興味のある講座がございましたら、ぜひお越しください!