Kenny Burrell(ケニー・バレル)の『So Little Time』を耳コピして演奏してみました
ケニー・バレルのアルバム“Hand Crafted”の中から“So Little Time”を耳コピして演奏してみました。オリジナルの演奏に近づけたかったので通常のチューニングより若干低く(A=427Hz)チューニングしています。
こちらのマイクはRODEのNT1-Aというコンデンサーマイクです。オリジナルの演奏は恐らくアコースティックギターだと思いますが、僕はフルアコで演奏し、アンプシミュレーターの音とこのマイクで拾った音をミックスして録音しました。感度が高いので細かいタッチまで拾ってくれる反面、生活音も拾ってしまうので、録音時はエアコンと加湿器を止めて行いました。寒かった…。
なぜ『So Little Time』の演奏動画をアップしたかと言うと、この曲が大好きだからというのもあるのですが、実は6〜7年前にもこの曲の演奏動画をアップしていていて、久しぶりに聴いたらすごく違和感を感じてしまったのですよね。こちらの動画になります。
こちらはアコースティックギターで演奏してますね。改めてオリジナルの音源をちゃんと聴いてみたら色々と間違っていた部分を発見。
こちらがケニー・バレル本人のオリジナル音源です。こちらは“Hand Crafted”というアルバムに入っているバージョンで1978年の録音です。僕が6〜7年前に弾いた演奏よりこちらの方が低く聴こえませんか?ちゃんと耳で細かく確認したところ、ケニー・バレルはA=427Hzでチューニングして演奏していました。僕は標準のA=440です。13Hzもずれていたので、そりゃ雰囲気が随分と変わっちゃいますよね。なので、今回(一番上の動画)は、A=427Hzに合わせ演奏をしました。あと、出だしのイントロのアルペジオが間違ってますね。正しくは「ミドシミ〜」ですが、6〜7年前の僕の演奏は「ミシラミ〜」と弾いています。「こりゃダメだ…やり直し!」と思い、改めて耳コピし演奏動画をアップするという運びとなった訳です。
左から2015年、2019年、そして今回の2022年バージョンです。一部ボカシを入れてますが、こうやって並べると年々耳コピの精度が高くなっているのが分かります。2019年も耳コピしましたが演奏までには至らなかったのでしょうね。
ちなみにケニー・バレル本人の『So Little Time』の演奏が他にもありましたので紹介いたします。まずはこちら。
こちらは“Ode to 52nd Street”というアルバムに収録されている“So Little Time”で、1967年に録音されたものです。オーケストラとの共演でとても美しいですね。
こちらは“Generation”というアルバムに収録されている“So Little Time”で、1986年に録音されたものです。Bobby Broom(左:ギター)とRodney Jones(右:ギター)も参加していますね。
いかがでしたでしょうか?同じ曲でもいろんなバージョンがあると言うことが今回調べて分かりました。初めて耳コピして演奏したのが2015年。時を経て2022年、再度耳コピをやり直して演奏に臨みました。『曲が人を育てる』という感覚を身を以て実感。数年後、耳コピし直して演奏し直したらまた違った味わいになるかも知れませんね。いつかLiveでも演奏できるように、今後もこの曲を弾き続けようかと思います。