ギター基礎見直し講座が終了しました

年末恒例のギター基礎見直し講座が終了しました。

毎年どの内容でいくか悩みに悩むのですが、今年は右手のテクニックと、指板の仕組みについて取り組んでいただきました。

右手のテクニックは、開放弦を6弦から1弦、1弦から6弦に向かってピックで弾くというシンプルなエクササイズから始まりました。一見簡単に思えるエクササイズですが、オルタネイトピッキングでやってみると思うようにピッキングができないのですよね。指弾きの方は例えばi,m交互でやってみるのが良いかと思います。

次はリズムトレーニングも兼ねて、1本弦上を4分音符、8分音符、3連、16分音符(それぞれオルタネイトで)を弾き分けるエクササイズを行いました。これができるようになったらスケールに当てはめて練習してみるのも良いですね。

次は一番最初のエクササイズの応用として、アルペジオエクササイズを行いました。ここからは左手も関わってくるので一気に難易度が上がります。僕も学生時代に同じようなエクササイズを授業でやりましたが、凄く苦手だったのですよね。でもあの頃の頑張りがあったからこそ今があるのだと思います。

講座の前半ではテクニック的なことを重点的に行なったので、後半は少し理論的なことも含めて進めていきました。

まずは指板の把握について。例えば「2弦の7フレットの音は何でしょうか?」と言われて即座に答えられるでしょうか?これがなかなか難しいのですよね。この場合、指板上の音名を丸暗記するのではなく、音階の構造と指板の構造を理解することから始めるのが良いかと思います。

音階には「全音」と「半音」があります。全音は、ギターの場合フレット2個分の間隔で、半音はフレット1個分の間隔です。音階は、この全音と半音の組み合わせでできています。Cメジャースケール(いわゆるドレミファソラシド)の並びは、ド◯レ◯ミ・ファ◯ソ◯ラ◯シ・ド(◯が全音、・が半音)です。2弦の開放弦はシなので、シ・ド◯レ◯ミ・ファ◯ソ◯ラ◯シ〜とやっていけば、先程の「2弦の7フレットの音は何でしょうか?」という質問に答えられるかと思います。答えはファ♯、もしくはソ♭ですね。ちなみにギターの開放弦の音名の覚え方は、6弦から順に「家で甚平(いえでじんべぇ)」で覚える方法があります。い→E、え→A、で→D、じん→G、べ→B、ぇ→Eと言った具合です。こんな感じでゴロで覚えると忘れないですよね。

ギターにはタブ譜という便利な楽譜があります。指板上の音名を全く把握してなくても、タブ譜の読み方が分かれば曲を弾くことができるようになります。でも、指板上の音名を把握することができるようになると、コードやスケールの理解が深まり、世界がもっと広がるので、ぜひこのように指板を覚えていただきたいです。

指板上の構造について説明したあとは、CAGEDシステムについての解説をしました。「CAGEDってなぁに?」って思いますよね。近年ようやく国内でもこの「CAGED」という概念が定着してきていますが、僕がギターを始めた頃は、まだあまり知られていなかったように思います。

「CAGED」とは、ギターをやっている方ならピンとくるかと思います。そうです。コードです。教則本の一番最初に出てくるような、ギターにとっては凄くベーシックなコードです。「CAGEDシステム」とは、この基本的なコードフォームを元に、スケールやコードを覚えていくという内容です。但し、これはとても奥が深いので、1回の講義だけでは到底語り尽くせない内容なので、今回はその概念的なものを軽く説明する程度で終わらせていただきました。

こんな感じで、年内最後の教室イベントは終了いたしました。2024年も、精力的に色んなイベントを企画・運営していきますので、今後ともよろしくお願い致します!

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