SYNCROOM体験会をやってみました

先日、当教室でSYNCROOM体験会を行いました。SYNCROOMとは、インターネットを通じてセッションが行えるソフトです。なお、この写真は、SYNCROOMのものではなく、ZOOMの画面です。どういう状況になっているかはまた後で説明しますね。

この日は2名の参加でした。簡単な3コードのブルースをみんなでセッションしました。僕がベースを弾き、他の2人にメロディーとコードをそれぞれ弾いてもらいました。マンツーマンのオンラインレッスンではこのスタイルでやり取りしているので慣れてはいるのですが、このような形で行うのは初めてだったので色々とトラブルはあったものの、最後まで楽しくセッションができました。

さて、なぜいまSYNCROOMなのか!?SYNCROOMのメリットやデメリットは何か?をこれから説明しますね。

SYNCROOMのメリットとは!?

1.合奏ができる

SYNCROOMは自身を含め通常5人まで接続できます。 ただし、『ルーム連結機能』を用いれば最大で10人接続できます。SkypeやZOOMだと遅延が出るので音がずれてしまいます。しかしながらSYNCROOMは遅延が少ないので合奏が可能となります。

2.色んな人とセッションが行える

SYNCROOMは『ROOM』と言うだけあって、様々な部屋があります。公開ルームと非公開ルームがあり、公開ルームであれば、そこに参加することが可能です。それぞれのルームには説明書きが記されています。例えば『初心者限定』とか『ロックが好きな人集まれ!』などなど。自分の趣味やレベルに合いそうだな?と思ったら、その部屋を見学することも可能です。見学してみて良さそうだったら入室する…と言った流れです。実際のセッションに近い感覚ですね。でも、いきなり見知らぬ人とセッションを行うのはなかなか勇気がいりますよね。その場合は非公開ルームを開き、気の合う仲間同士でセッションを行うのが良いかと思います。

3.お金がかからない

機材の調達やインターネット代金などを抜きにするという前提ですが、お金がほぼほぼかかりません。スタジオなどで2時間練習したらそれだけで数千円かかってしまいます。またスタジオに行くまでの交通費も考えるとかなりお得ですね。

4.時間がかからない

スタジオに行くまで片道数十分〜数時間あったり、また悪天候の場合は移動も大変だし楽器も心配。でも自宅でできるので心配いらず。浮いた時間で更に練習できますね。

SYNCROOMのデメリットは!?

1.知識がある程度必要

基本的にパソコンとインターネットを利用したサービスなので、それら諸々の設定が必要です。設定が間違ってると音が聴こえなかったり、また自分の音が届かなかったりと、出鼻をくじかれる可能性があります。

2.インターネットの通信状況が悪いと厳しい

通信速度が遅かったり、途切れたりするなど、通信状況が不安定だと、遅延が出たり、音質が著しく悪くなります。YAMAHAは有線LANを推奨していますね。当教室は当初無線で行ってましたが、無線ルーターは2階のリビングにありとても不安定でした。いまは2階から25mほどLANケーブルを直接引っ張ってきておりとても安定しております。

3.ある程度の機材は必要

ざっくりとですが、当教室はこんな感じでセットアップを行っております。スマホでもAndroidであればSYNCROOMに対応しているとのことですが、なかなかスマホ1つでセッションを楽しむのは中々難しいかと思います。ここまで機材を揃えなくても、パソコンにカメラとマイクが搭載されていればセッションは可能ですが、スピーカーから出てくる相手側の音が、パソコンのマイクが拾ってしまいちょっと聞き取りづらくなってしまいます。なので、できればイヤホン・ヘッドフォンは使いたいところ。でもそうすると自分の音が聞き取りづらくなってしまいます。そうなるとやはりマイクやオーディオインターフェースなどが必要になってくる…ということになってきちゃいますね^^;

4. SYNCROOMは音声のみ

SYNCROOMには映像は付いてきません。その代わりに音声に全振りしているので、その結果高音質で遅延の少ないやり取りができる訳ですね。そこで、映像も欲しい場合はトップにある写真のように、ZOOMやSkypeなどを併用します。ZOOMやSkypeにも音声があるので、そのままつなげてしまうとZOOMやSkypeなどの音声とSYNCROOMの音声がぶつかってしまうので、この場合はZOOMやSkypeの方の音声をミュートにします。つまり映像はZOOMやSkype、音声はSYNCROOMと言った具合ですね。ただし、映像と音声はピッタリ合っている訳ではないので、映像はあくまでも補助的なものと考えたほうが良いかも知れませんね。

まとめ

コロナ禍以前からNETDUETTO(SYNCROOMの前身)を利用しており、ミュージシャン同士で簡単なリハーサルの打ち合わせなどで利用はしておりました。しかし、まだこの頃は自分自身、知識が乏しく、機材も揃っていなかったので、あまり積極的に使えるもの…という認識はありませんでした(仕方なく使う…程度)でも、コロナ禍の中で必要に迫られてネット環境の改善や、機材の調達をしたおかげで、これらは「仕方なく使う」から「めっちゃ便利!」なものへと変わりました。

本当はみんなでスタジオに集まってワイワイガヤガヤとセッションをしたいところですが、まだまだしばらくコロナ禍は続くので、もしSYNCROOMでのセッションにご興味がある方は、セットアップや機材の調達方法も含め、遠慮なく相談してください。今後も定期的にSYNCROOM体験会を行う予定なので、ぜひともチェックのほどよろしくお願いいたします。

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