第15回ギター教室発表会終了しました(第二部後半)

発表会初参加のMさん。ギリギリまで参加の有無を迷っていましたが、勇気を持っての参加となりました。演奏開始時にマルチエフェクター側のボリュームペダルが上がっていて音が出ないというハプニングがありましたが、その後はほぼ練習どおりに演奏ができました。これからも演奏テクニックを磨きつつ、機材の使い方やサウンドメイキングにも力を入れていきましょう。

発表会のたびに着実に難易度を上げているIさん。今回はハンマリング、プリング、スライド、チョーキングなど、テクニック満載の曲に挑戦しましたね。練習当初はテーマのリズムや後半の速弾きに苦戦していましたが、少しずつテンポを上げ、しっかり本番に間に合わせてくれました。エンディングでは自らバンドに合図を送り、全体をしっかりリードできていましたね。発表会を重ねるごとに、演奏力だけでなくステージングも確実に成長していることを実感しています。

第一部では四重奏に参加していただいたHさん、今年もアコギとエレキ両方で参加していただきました。トレモロ奏法が特徴的な曲で、練習開始時は、ピッキングに苦戦してました。でも徐々にコツを掴み本番までにすごく速く正確なピッキングができるようになりました。今後もエレキにアコギに大いに楽しんでいただけたらと思います。

11月のはじめに、大好きな高中正義さんのコンサートを観に行き、大きな刺激を受けたばかりのYさん。これまで発表会では緊張から出だしでミスしがちでしたが、今年は最初から最後までとても落ち着いて演奏できていましたね。高中さんの影響もあったかもしれませんが、何よりこの日に向けて積み重ねてきた努力の成果だと思います。この調子で、これからもどんどんレパートリーを増やしていきましょう!

毎回、当教室の発表会で写真撮影をお願いしているYさん。今回も素敵な写真をたくさん撮っていただき、本当にありがとうございました。今年のはじめに「泣きのギター(チョーキング&ビブラート)を極めましょう!」という目標を立てて取り組んできましたね。最初は音程のコントロールに苦戦していましたが、徐々にコツをつかみ、本番ではこれまでで一番いい状態で弾けたと思います。今後はカッティングやコードワークにも力を入れていく予定。ギターの道は果てしないですが、その分どこまでも成長していけます。一緒に楽しみながら進んでいきましょう!

今回で2回目の参加となったKさん。今年はメロディーにコードワークにと忙しい曲でしたね。リハーサルでは少し硬めのサウンドだったので調整しましたが、大きな会場でバンドと合わせると、自宅やスタジオでは気づかない音の変化が起きるものです。本番ではクリーンサウンドの音量設定がそのままになっていたようでやや大きく出てしまいましたが、これは僕の確認不足でもあり申し訳ない思いです。ただ、こうした“実戦ならでは”の経験も、大きな財産になります。次につながる良い学びとして前向きに捉えてもらえたら嬉しいです。今回も、前回同様ショーマンシップあふれるステージングが印象的でした!

第二部のラストを飾ってくれたのは、ジャズギターで参加のHさん。コードチェンジが多く難しい曲で、練習当初はアドリブでなかなか対応できず苦戦しましたね。それでも回を重ねるごとに自分なりの語法をつかみ、本番ではしっかり音楽としてまとめあげてくれました。コードワークのキレもぐっと増していました。エンディングに向かうところで僕がミスをしてしまい、一瞬ヒヤッとしましたが、Hさんが落ち着いてくれたおかげで無事に締めることができました。こうしたハプニングも含めて、まさにジャズの醍醐味ですね(…と自分のミスを棚に上げつつ)。今回の経験を糧に、さらに深いジャズの世界を一緒に探求していきましょう。

生徒さん全員の演奏が無事に終わったところで、最後に講師演奏をさせていただきました。サポートミュージシャンのお二方には「もしかしたら講師演奏をするかも?」とは伝えていたものの、リハーサルは一切なし。本番ぶっつけで挑むことにしました。曲名(ジャズ・スタンダード)だけを共有し、僕がふわっとフリーでイントロを弾き始める。でも、さすがはベテランのお二人。まるで事前に合わせたかのように、自然に曲へ流れ込み、スムースにアンサンブルが始まりました。こういう瞬間こそ、ジャズの醍醐味ですね。音で会話しているような、あの独特のスリルと心地よさ。1年に一度だけのトリオですが、実は僕、この時間を密かに楽しみにしているんですよね。いつか発表会以外でも、この3人でまた演奏できたら嬉しいなと、毎回本気で思っています。



最後に、第二部の演奏を力強く支えてくださった、素敵なサポートミュージシャンのお二方をご紹介します。

まずはドラマーの 森田伊宏(もりた ただひろ)さん。ベースの宗像さんからのご紹介で、なんと 2011年の第1回発表会からずっと サポートをお願いしている、頼りになる存在です。長年にわたって教室の発表会を一緒に作り上げてくださっている、まさに“裏の主役”のようなドラマーです。

森田さんは大宮で音楽学校を運営されており、ドラムだけでなく ボーカル、ギター、ベース、ポピュラーピアノ、楽曲制作(DTM) など、多彩なコースがあります。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。音楽の世界がさらに広がるかもしれません。

エレキベースからウッドベースまで、オールジャンルで活躍されている ベーシスト 宗像博善(むなかた ひろよし)さん。今回も演奏はもちろん、機材のセッティングなど、あらゆる面で大変お世話になりました。

宗像さんとは同級生(同じ中学校出身)で、僕にとっては頼れる“兄貴”的存在です。いい加減、心配をかけないギタリストにならなくては…と反省する今日このごろです。

ライブやコンサートの情報は、宗像さんの 公式サイト からご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください!

最後は恒例の記念撮影。1枚目は“まじめバージョン”、2枚目は“自由なポーズ”で撮影しました。無事にこの日を迎え、やり切った後のみなさんの表情は本当に晴れやかでした。

今年もみなさまのおかげで、発表会を無事に開催することができました。改めて、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

今回みなさまのお手に取っていただいたプログラムの講師あいさつの中で、近年よく耳にする“AIを活用した音楽制作”について少し触れました。AIを使えば、音楽も映像も短時間で、驚くほどクオリティの高いものが作れる時代です。ただ、その一方で「人が手をかけて音を紡いでいくこと」にこそ、何とも言えない魅力や温かさが宿ると、僕は感じています。

もちろん価値観は人それぞれで、AIを活用する文化を否定するつもりはまったくありません。ただ、ギタリストとして、そしてギター講師として、生身の人間が奏でる“揺れ”や“息づかい”のある音こそ、やっぱり心を動かすのだと思うのです。これからも教室として、その温もりを大切にしながら、音楽と誠実に向き合っていければと考えています。

次回の発表会がさらに良いものになるよう、今回うまくいかなかったところは真摯に見直し、改善に努めていきます。これからも、さいのおギター教室をどうぞよろしくお願いいたします。

第一部の様子はこちら
第二部(前半)の様子はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です