マイナーペンタトニックスケールを使っているジャズの楽曲を調べてみた

ジャズギターのレッスンで必ずと言っても通過するスケールのひとつにペンタトニックスケールというものがあります。今回はこのペンタトニックスケールの魅力を、実際の楽曲を通じて紹介していこうかと思います。

ペンタトニックスケールの解説

ペンタトニックスケールは、5つの音で構成されているスケールです。大きく分けるとメジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールがあります。

Cメジャーペンタトニックスケール
Cマイナーペンタトニックスケール

Cマイナーペンタトニックスケールに更に1音(♭5)加えたもの

Cマイナーペンタトニックスケール(add♭5)

テーマのメロディーでマイナーペンタトニックスケールを使っているジャズの楽曲紹介

今回はマイナーペンタトニックスケールに絞って実際のジャズの楽曲を紹介いたします。理論的なことは置いといて、まずはマイナーペンタトニックスケールのブルージーでファンキーなフィーリングに浸ってください!!

Moanin’

みなさまもTVや映画などで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回紹介する楽曲の中では一番マイナーペンタトニックスケールのブルージーなフィーリングが際立っているかと思います。特に♭5の音使いが多用されていてとてもクールなサウンドです。※Fマイナーペンタトニックスケールを使用。

Cool Struttin’

このジャケット写真はUNIQLOのTシャツにも採用されたことがあったので見覚えのある方も多いのではないでしょうか。Moanin’同様、♭5の音使いが多用されていてとてもファンキー。※Fマイナーペンタトニックスケールを使用。

Bag’s Groove

この曲は、僕がA.N.Music Schoolに通っていた時に、鈴木“ポンちゃん”康允先生に教わった最初の曲です。ジャズギター初心者の僕でもその場ですぐに覚えられました。そのくらいシンプルなメロディーですね。※Fマイナーペンタトニックスケールを使用。

Cantaloupe Island

セッションで良く演奏する曲ですね。ジャズというよりはファンクで演奏することが多いでしょうか。ピアノのハービー・ハンコックの伴奏とソロがめちゃくちゃファンキー。このフィーリングはかなり影響を受けました。※Fマイナーペンタトニックスケールを使用。

Chitlins Con Carne

ギターのケニー・バレルはかなり影響を受けているギタリストの1人です。ジャズギターでペンタのフィーリングを身に付けたければまずはこの曲を完コピしましょう!※Cマイナーペンタトニックスケールを使用。

Sonnymoon For Two

Bag’s Groove』同様、とてもシンプルなマイナーペンタトニックスケールのメロディーですね。でもこのフィーリングを出すのはちょっと難しいかも。※B♭マイナーペンタトニックスケールを使用。

Hey Now 

こちらも覚えやすいメロディーですが、ギターで弾くにはちょっとコツ(スイープ奏法)が必要ですね。それにしてもレッド・ガーランドのこのファンキーなリズムはなかなか真似できないですね。すごく憧れます。※Fマイナーペンタトニックスケールを使用。

The Girls Next Door

いきなり時代は飛び1990年代へ。パット・メセニーとしては珍しく全般に渡ってかなりブルージーなアプローチをしています。もちろん後半に進むにつれていつものメセニー節になるのですが。それにしてもメセニーのブルージーなフィーリングカッコ良すぎる!!※Fマイナーペンタトニックスケールを使用。

Big Blues

最近見つけましたが、ジム・ホールもマイナーペンタトニックスケールの曲を作ってました。アート・ファーマー (flh)、ジム・ホール (g)、マイク・ムーア (b)、スティーヴ・ガッド (ds)、マイク・マイニエリ (vib)というバンドメンバーということで、不思議な雰囲気のブルースに仕上がってますね。

S.K.J.

KeyがD♭のブルース。4小節目の最後の音だけE♭音になりマイナーペンタ含まれない音が出てますが、全体的にマイナーペンタということで取り上げました。3連のかっこいいフレーズですね。テーマは通常のブルース進行ですが、アドリブに入ってからはいわゆるWes Montgomery的な進行に変化してます。

今回の記事の趣旨

いかがでしたでしょうか?ジャズの楽曲において、マイナーペンタトニックスケール括りという条件でここまでまとめたコンテンツもなかなかな無いかと思います。実際、情報を集めるのに一苦労しました。

なぜそこまでしてこの記事をまとめ上げたのか?それは、スケールだけが独り歩きしているように思えたからです。確かにマイナーペンタトニックスケールは便利なもので、適当に弾いているだけでそれなりにハマってしまいます。ですが、肝心なフィーリングが欠けていることがしばしば見られます。なので、ブルージーでファンキーなフィーリングを、今回紹介した楽曲などを良く聴き、良く歌い、そっくりそのままコピーして頂けたら嬉しいなと。そう言う思いを持ってこの記事をまとめました。

まだまだマイナーペンタトニックスケールを使ったカッコいい楽曲やフレーズがたくさんあるかと思います。もしみなさまの中でそんなカッコいい曲やフレーズをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひともコメント欄にて教えて下さい!!僕も見つけ次第この記事に加筆します。

それではみなさま、ぜひとも聴いて弾いて楽しんでください!!!

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